同僚の症状については断片的であったため詳しくはわからないのですが、我妻の場合はよくわかりました。
●最初のうちはつぎのような症状や言動でした。
・頭が痛い。頭が輪でしめつけられるような痛み。
・近所の人が自分のことを悪く言っているように思う。(実際にはないこと)
・気分の落ち込み。
・不眠
・気分の高揚
・子供が学校でいじめにあっていると感じる。(実際にはないこと)
・ここに住んでいたらダメになるから、引っ越してやり直したい。
妻の体調が悪く、寝込んだ状態だったので仕事を休んで家事をやりました。
洗濯、アイロンがけとしているうちに、不覚にも涙がこぼれてきました。
どうして私の妻が精神病になってしまうんだ。内臓疾患や怪我なら、時間をかければ治るのに、脳の中がやられてしまうなんて、いつ治るともしれない不安感が襲ってきたのです。
一時は妻が処方された睡眠剤をすべて飲んでしまい、あわてて病院に電話して指導を受けたこともありました。
眠りから覚めた妻に聞いてみると、もうどうなってもいいという感覚で、全部飲んでしまったようです。
●またこんなこともありました。
昼間となりの部屋で寝ているはずの妻が変な音をたてたので、見てみると、白のショートパンツと白のTシャツで寝ており、私の亡くなった両親の仏壇に線香をあふれんばかりにともしていました。その線香は香炉の周りに落ち、下の板が焦げていました。
危なく燃え出すところでした。
なにか、こうせずにはいられなかったといっていました。
でも、薬を飲んでいると、これらの症状は約半年で改善されていきました。
夜も薬なしで寝られるようになりました。
病院へも行かなくなり、薬も飲まなくなりました。
●しかし、2年後の夏、再び妻の体に変調が見えました。
そのときの症状はつぎのようなものです。
・何事もやる気が起きない。
・だるい。
・不眠
・私に対する過激な言動
・私の家族に対する罵詈雑言
また病院通いでした。
毎日、妻から受ける激しい言葉に、帰宅するのもイヤになっていました。
そして半年ほどすると、また体調は改善してきました。
このような発症・回復を繰り返していました。
その発症の周期は約2年です。
大体夏場に悪くなり、冬に回復する傾向にあります。
●またこんな症状のときもありました。
・将来が不安になる
・ミシとかガタという、なにげない音が、自分の心に反応している。
・何か変なことが起きると言う声が聞こえる。
・テレビを見ても頭に入ってこない。
・決めるべきことが決められない。
これには私もまいりました。毎日毎日、仕事から帰ると、このような変な話を聞かされるのでした。幻聴とはわかっていたのですが、聞かされるのがかなり苦痛でした。
このときは、新聞広告で見た
クロレラを飲んでみたところ、約3ヶ月で幻聴は消えていきました。
●こんなつらい時期でも、ただ一つ、救いはありました。
最初の発症は別として、見た目にはまったく健常者と変わりがないこと。
日常の家事はごく普通にこなせることです。
●周囲の人間もつらいのですが、一番つらい目にあっているのは妻本人でした。
自分ではどうにもできない、体の不調。
いつ改善するのか先が見えない不安感。
私も、つい妻の言葉にイラ立ち、ケンカになったこともしばしばありました。
回復までに時間はかなりかかりました。
でも、先の見えなかった状態から、少しずつ改善していきました。
今では全くその症状も現れず、元気になりました。
でも薬は飲み続けています。
こうして「うつ」から脱出した。 体を休めて、そして栄養補給
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